マリのゴイタ暫定大統領㊨と握手するロシアのプーチン大統領(2023年、サンクトペテルブルク)=ロイター

【ナイロビ=共同】西アフリカ・マリの軍事政権は4日、北部で活動する遊牧民トゥアレグの反政府武装勢力を支援したとして、ウクライナと断交すると明らかにした。ロイター通信が報じた。マリ北部では7月下旬、反政府勢力がロシア民間軍事会社ワグネルやマリ軍と交戦し、多数を殺害した。

ロイターによると、ウクライナ国防省情報総局の報道官は7月29日、マリの反政府勢力が、マリ軍やワグネルに対する軍事作戦を成功させるために「必要な情報を受け取っていた」と発言した。ウクライナメディアは反政府勢力が現地でウクライナ国旗を掲げた様子とされる写真を掲載した。

マリ軍政はウクライナが関与したと断定し「主権の侵害だ」と反発している。

反政府勢力は7月下旬の戦闘でワグネル戦闘員少なくとも84人を殺害したと主張。ワグネルがマリに進出したここ数年で最大の被害とみられる。

マリや隣国のニジェール、ブルキナファソでは近年クーデターが相次いだ。各国の軍政は、テロ対策で駐留していた米国やフランスの部隊を撤収に追い込み、ロシアに接近している。

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