【ニューデリー共同】英BBC放送(ベンガル語)は5日、バングラデシュのハシナ首相が辞任に追い込まれた同日のデモの死者が少なくとも41人に上ったと報じた。地元メディアによると、野党バングラデシュ民族主義党(BNP)や、デモを率いた関係者らが暫定政権発足に向けて協議した。悪化した治安の安定が焦点となる。  インドに国外逃亡したハシナ氏は今後、英国に向かうとみられている。  暫定政権を巡る協議では、BNPのリーダーであるジア前首相や、デモを率いた学生指導者らの釈放を決定。与党アワミ連盟(AL)を除く各政党と学生団体が協力し、事態の収拾を図ることを申し合わせた。  バングラデシュでは7月以降、公務員採用の優遇枠をなくすよう求める学生デモが激化。BNPの活動家らも加わり建物への放火など暴力的な反政府運動につながった。  ハシナ氏は優遇枠撤廃方針を表明して沈静化を図ったが、デモ隊側が多数の犠牲者が出た責任を取って同氏に辞任するよう求めたことで、折り合いがつかなくなった。  デモ隊の一部は今月5日、首相公邸や首相府に乱入。7月から同日までの累計で、死者は約350人に上った。


鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。