ニューヨークのウォール街=ロイター

【NQNニューヨーク=横内理恵】6日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反発して始まり、午前9時40分現在は前日比113ドル03セント高の3万8816ドル30セントで推移している。その後、上げ幅は400ドルを上回る場面がある。ダウ平均は前日までの3営業日に2100ドルあまり下げ、6月中旬以来の安値で終えていた。短期的な戻りを期待した買いが先行している。

5日に米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した7月の非製造業(サービス業)景況感指数が市場予想を上回ったことで米景気後退への過度な懸念がいったん和らいでいる。米長期金利は3.8%台と前日終値(3.79%)を上回って推移している。

6日の東京株式市場では日経平均株価が3217円高と急反発した。外国為替市場では急激な円高・ドル安が一服し、円が対ドルで1ドル=146円台に下落する場面があった。米景気懸念などをきっかけとしたリスク回避姿勢の広がりには行き過ぎとの声もある。

ただ、米景気や金融政策を巡る不透明感は残り、ダウ平均は寄り付き直後には下げる場面もあった。リスク資産の持ち高を手じまう動きが続くことへの警戒感が根強く、相場の上値を抑えている。

ダウ平均の構成銘柄では6日に発表した四半期決算で1株利益が市場予想を上回ったキャタピラーが高い。ダウやウォルト・ディズニー、マイクロソフトも上昇している。一方、アップルが安い。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は一進一退で始まった。エヌビディアには買いが先行している。

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