【NQNニューヨーク=矢内純一】6日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反発し、前日比294ドル39セント高の3万8997ドル66セント(速報値)で終えた。前日まで大きく下げていた後で、自律反発を狙った買いが優勢となった。下げがきつかった半導体関連などハイテク株の上昇が目立った。ダウ平均の上げ幅は700ドルを超える場面があった。

ダウ平均は前日までの3営業日で2100ドルあまり下落し、6月中旬以来の安値を付けていた。米国景気の減速に対する懸念などが重荷となってきたが、「株式市場は過剰反応だ」(ウェドブッシュ証券のスティーブ・マソッカ氏)との声もあり、株式を買い直す動きが広がった。

金利の低い円を借りて他の資産で運用する「円キャリー取引」の解消がこのところの株安につながったとの見方がある。6日の外国為替市場で急激な円高・ドル安が一服したことも投資家心理の支えとなった。

ダウ平均の構成銘柄では、ダウやJPモルガン・チェースなどが上昇した。アマゾン・ドット・コムとマイクロソフトも買われた。朝発表の2024年4〜6月期決算で1株利益が市場予想を上回ったキャタピラーも高かった。一方、ジョンソン・エンド・ジョンソンとボーイングが下げた。 

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も4営業日ぶりに反発し、前日比166.773ポイント高の1万6366.855(速報値)で終えた。エヌビディアやメタプラットフォームズが上昇した。

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