ロシアのプーチン大統領は、ことし6月、ロシアがおととし一方的に併合を宣言したウクライナ東部と南部の、合わせて4つの州からウクライナ軍が撤退するなどすれば、和平交渉を始める用意があると主張しました。

ロシア国営タス通信などによりますと、これに関連し、前の国防相で、現在は安全保障会議書記を務めるショイグ氏は6日、訪問先の旧ソビエトのアゼルバイジャンで「あれから2か月が過ぎたが、何の反応もない」と述べ、ロシア側が示した条件に対するウクライナ側からの回答はないと明らかにしました。

そのうえで「ウクライナにとって機会の窓は閉まりつつある。決断が1日遅れるごとに、ウクライナ人たちは自らの領土の一部の支配権だけでなく、何千人もの命を失っている」と述べ、ウクライナ側が条件を受け入れないせいで、自ら犠牲者を増やしていると一方的に主張しました。

一方、ロシア国防省は6日、およそ300人のウクライナ軍兵士が戦車などの支援を受けて、ウクライナと国境を接する西部のクルスク州内に攻撃してきたと発表しました。

タス通信は、この攻撃でこれまでにロシア側の住民3人が死亡し、18人がけがをしたと伝えています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。