ロシアの2024年4〜6月のGDPは5四半期連続のプラス成長となった=AP

ロシア連邦統計局は9日、2024年4〜6月期の国内総生産(GDP、速報値)が前年同期比で4%増になったと発表した。ウクライナ侵略の長期化に伴う軍需や内需の拡大がけん引し、5四半期連続のプラスとなった。

軍需を中心とした製造業のほか、小売りなどを中心に拡大が続いている。ロシア経済発展省によると24年4〜6月期は製造業で金属や化学の伸びが続いたほか、小売りが7.3%増、建設が4.1%増だった。

ロシアはウクライナ侵略が続く中、軍需工場で装甲車両や弾薬などの兵器生産を拡大している。

軍需に加えて国内の需要が伸びている。小売り販売や住宅などの建設需要が底堅く推移する。欧州ビジネス協議会(AEB)の集計によると、ロシアの1〜6月の新車販売台数は前年同期比で75%増えた。

ウクライナ侵略が長期化し欧米諸国の対ロ制裁が強まる中で、足元ではインフレが再燃している。内需堅調を受けて企業が製品やサービスに価格を転嫁しやすい状況が続いているほか、ウクライナ侵略に伴う欧米諸国の制裁の影響で輸入品の輸送コストなどが上昇している。

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