学校への空爆が続く(3日、ガザ市)=ロイター

【エルサレム=共同】ロイター通信は10日、パレスチナ自治区ガザの学校がイスラエル軍の攻撃を受け、避難していた住民ら100人超が死亡したと報じた。ガザを巡る戦闘では、イスラエルとイスラム組織ハマスの停戦を目指し、米国などは仲介する停戦協議の15日再開を求めている。7月末にハニヤ最高指導者を暗殺されているハマスが態度を一層硬化させることは必至だ。

イスラエル軍は9日、ガザ南部のハンユニスで攻撃を激化させた。「テロリストの施設を破壊している」と主張しており、ガザの停戦交渉に向けて米国などがイスラエルとハマス双方に協議再開を要請する中、軍事圧力を強めた。

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)はハンユニスから推計6万〜7万人が退避したと発表した。パレスチナ側のメディアによると、9日にジャーナリスト2人を含む14人が死亡した。イスラエルメディアは、軍がハンユニスで大規模な作戦を実施するのは昨年10月の戦闘開始後、3回目だと報じた。

停戦交渉を仲介する米国、カタール、エジプトは8日の共同声明で、15日に新たな協議を持つよう要請した。イスラエルは代表団派遣を表明したが、ハマス側は意向を示していない。

一方、イスラエル軍は9日、レバノン南部シドンでハマス幹部を殺害した。対イスラエル攻撃の責任者で、シドンにあるパレスチナ難民キャンプで活動していたという。

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