ガザ地区では10日、北部にある避難者が身を寄せる学校をイスラエル軍が空爆し、地元当局は100人以上が死亡したと発表しました。

OCHA=国連人道問題調整事務所は、ことし7月4日以降、学校への攻撃は21回目でこれまでに、少なくとも274人が死亡したと指摘したうえで「民間人の被害を避けるためあらゆる措置をとっているというイスラエル軍の声明にもかかわらず、住民が避難している場所への空爆が繰り返されている」とするなど、国際社会から批判が相次いでいます。

国連の外交筋によりますと今回の攻撃を受けて、国連安全保障理事会では13日にも緊急会合を開催する方向で調整が進められているということです。

一方、イスラエル軍は、11日、ハマスの戦闘員が活動しているとして南部ハンユニスの一部地域に新たに退避を通告し、攻勢を強めています。

現地のメディアはイスラエル軍がハンユニスを含む広い範囲で攻撃を行い、11日も数十人がけがをしたなどと伝えています。

地元の保健当局はこれまでに3万9790人が死亡したとしていて、さらなる犠牲の拡大が懸念されます。

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