先月、ハマスのハニーヤ前最高幹部が訪問先のイランで殺害されたことについて、イランはイスラエルによる攻撃だとして報復を宣言しています。

アメリカ・ホワイトハウスのカービー大統領補佐官は12日、記者団に対し「われわれはイランなどによって早ければ今週中に何かが起こる可能性があるというイスラエル側の分析を共有している。われわれの分析も、それと一致している」と述べて、イランやイランの支援を受ける組織が早ければ今週中にも報復を行う可能性があるという認識を示しました。

そして、報復がどのようなものになるかについては現時点で断言するのは難しいとする一方、「一連の重大な攻撃に備えなければならない」と述べて、警戒感を示しました。

また、アメリカなどが今月15日に再開するよう呼びかけているガザ地区での停戦に向けた交渉について「もし今週、何かが起これば協議に影響を与える可能性がある」と述べました。

イスラエルに対する報復への懸念が高まる中、アメリカはオースティン国防長官がすでに中東地域で展開中の空母打撃群に加えて、別の空母打撃群の派遣を急ぐよう指示するなど、軍の態勢強化を進めています。

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