【ロンドン=大西康平】国際エネルギー機関(IEA)は13日に公表した8月の石油市場リポートで、2024年の中国の石油需要見通しを前年比30万バレル増の日量1680万バレルと、前月から20万バレル下方修正した。
建設・製造業の低迷やガソリン燃料を使わない自動車の利用拡大、新型コロナウイルス禍からの経済再開の需要が一巡した影響が出た。
IEAは「中国経済の見通しの悪化や米国の雇用減速で、世界経済の健全性に対する疑問が再び浮上している」と分析している。
世界の石油需要見通しは前年比100万バレル増の日量約1億310万バレルと、前月からほぼ横ばいとした。石油供給見通しも約1億290万バレルと、前月比で小幅に減少するとした。
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