【NQNニューヨーク=矢内純一】13日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反発して始まり、午前9時35分現在は前日比165ドル30セント高の3万9522ドル31セントで推移している。上げ幅は200ドルを超える場面がある。朝発表の7月の米卸売物価指数(PPI)が市場予想を下回った。米国のインフレが落ち着き、利下げを始めやすくなるとの見方から投資家心理を支えている。
7月の米PPIは前月比0.1%上昇と、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(0.2%上昇)を下回った。エネルギーと食品を除くコア指数も市場予想以下だった。市場では「米連邦準備理事会(FRB)が9月の利下げをためらう要素は見当たらない」(BMOキャピタル・マーケッツ)との指摘がある。一方で、14日発表の7月の消費者物価指数(CPI)を見極めたいとの雰囲気もある。
PPIを受け、米債券市場では長期金利が前日終値(3.90%)を下回る3.8%台半ばまで低下する場面があった。金利の低下で株式の相対的な割高感が薄れたとの見方から、アップルやマイクロソフトなど大型ハイテク株を中心に買いが入っている。
その他のダウ平均の構成銘柄では、ナイキとインテルが高い。ユナイテッドヘルス・グループも上昇している。半面、シェブロンとウォルマートが安い。朝に2024年5〜7月期決算を発表したホーム・デポは小動きとなっている。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は4日続伸して始まった。上昇率は1%を超える場面がある。
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