アフガニスタンの首都カブールで共同通信と単独会見するタリバン暫定政権のムッタキ外相=13日(共同)

 【カブール共同】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバン暫定政権の復権から15日で3年となるのに合わせ、ムッタキ外相が共同通信と単独会見した。女性に対する人権侵害を主な理由に政権を承認した国はないが、ムッタキ氏は周辺国との外交関係は「承認された政府レベルにある」と主張した。また「強固な治安部隊と国民の支持で治安を確保した」と3年間の成果を強調した。  暫定政権は今年、国連主催の会議に初出席し、国際社会との距離を縮めている。ムッタキ氏は正統な政府として外交を進める姿勢を鮮明にし、統治継続にも自信を見せた。首都カブールの外務省で13日に会見に応じた。  暫定政権は14日を米国に勝利した日として祝日とした。米軍の最大拠点だったカブール近郊で閣僚らが出席し式典を開いた。  暫定政権は高校生以上の女性教育を停止し、国連や非政府組織(NGO)での女性の就労も制限している。国際社会はこれを批判し政権を承認していないが、ムッタキ氏は「承認を公に表明するかどうかはそれぞれの国の政治に絡んだ問題だ」と指摘した。


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