ソウル市内で開かれた「光復節」の式典で、ユン・ソンニョル大統領は、南北統一について「必ず解決しなければならない重大な歴史的課題だ」と強調し「貧困と飢餓に苦しむ北の地に、自由を広げなければならない」と述べました。
そのうえで「南北対話の扉は大きく開けておく」と述べ、韓国と北朝鮮の実務レベルの当局者による「対話協議体」の設置を提案しました。
緊張緩和に向けた取り組みや経済協力、人道的懸案など幅広い問題を協議したいとしていて、韓国への対抗姿勢を強める北朝鮮が、こうした提案にどのような反応を見せるかが注目されます。
このほか演説でユン大統領は、北朝鮮の人権の現状を共有するための国際会議を開くことや、北朝鮮の住民の自由と人権の確保に向けた民間活動を支援するファンドを立ち上げる考えを示しました。
一方、「光復節」の演説では、大統領が例年、日韓関係に触れてきましたが、関係改善が進む中で、ことしは経済の話題などで「日本」ということばを使ったものの、両国関係をめぐる具体的な内容は盛り込まれませんでした。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。