ガザ地区 生まれたばかり双子の赤ちゃん亡くなる

ガザ地区では、イスラエル軍の攻撃などで命を落とす子どもが増え続けています。

BBCなどによりますと、今月13日にはガザ地区の中部でアパートがイスラエル軍の攻撃を受け、3日前に生まれたばかりの双子の男の子と女の子の赤ちゃん、それに双子の母親と祖母のあわせて4人が亡くなりました。

双子の31歳の父親は当時、出生証明書を受け取るため外出していました。

一家はガザ地区の北部からの避難者で、双子は夫婦にとって初めての子どもだったということです。

父親はAP通信などの取材に対して「近所の人たちが電話をかけてきて『住んでいる家が爆撃された』と聞きました。妻と2人の子ども、そして義理の母を失いました。お祝いする時間もありませんでした」と話しました。

ガザ地区の保健当局によりますと、戦闘が始まった去年10月7日以降に生まれた子どものうち、イスラエル軍の攻撃などで生後8か月までに亡くなった子どもは今月13日の時点で115人に上っているということです。

ガザ地区 保健当局 “死者 3万9965人にのぼる”

ガザ地区の保健当局は14日、過去24時間で36人が死亡し、死者はこれまでに3万9965人にのぼると発表していて、犠牲者の増加に歯止めがかかっていません。

停戦交渉の行方は、7月、ハマスの当時の最高幹部が殺害されたことを受けたイランによる報復にも影響を与える可能性があり、その進展が注目されています。

停戦交渉 イスラエルは交渉団派遣

ハマスの当時の最高幹部が7月、訪問先のイランで殺害されたことを受けて、イランはイスラエルによる攻撃だとして報復を宣言していて、早ければ今週中にも報復する可能性が取り沙汰されています。

同時にイランは報復の時期と方法について、アメリカなどが15日に再開を呼びかけているガザ地区での停戦と人質の解放に向けた交渉の行方を見極めて判断する構えも示しています。

こうした中、イスラエル首相府は14日、交渉が行われる予定の仲介国カタールの首都ドーハに15日に交渉団を派遣することを決めたと発表しました。

一方、ハマスの幹部は、アメリカのメディアに対して「ネタニヤフ政権はこれまでの提案を破棄し新たな条件を出したほか、われわれの指導者を暗殺した」と述べ、参加しない意向を示しました。

ただ、ロイター通信は14日、当局者の話としてハマスが直接、参加しなかったとしても仲介者がイスラエルとの協議の内容をハマス側に説明する見通しだと伝えました。

交渉の行方はイランによる報復にも影響を与える可能性があり、停滞してきた交渉が再開し、進展するか注目されています。

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