【ロンドン=大西康平】英統計局が15日発表した4〜6月期の英国の実質国内総生産(GDP)速報値は前期比0.6%増となった。年率換算では2.3%増となる。2四半期連続のプラス成長となった。

増加幅は1〜3月期(0.7%増)より小さかった。ロンドン証券取引所を運営する英LSEGが集計した市場予想の0.6%と同じだった。

GDPの6割を占める個人消費が0.2%増となった。インフレは鈍化しており、交通や娯楽・文化といった幅広い分野での支出が増えた。一般政府支出は1.4%増だった。防衛や教育分野での費用が伸びた。

2四半期連続のマイナス成長で景気後退に陥った23年10〜12月期を底に、景気回復傾向が続いている。

イングランド銀行(BOE)は1日、4年5カ月ぶりに政策金利を引き下げた。景気の下支えにつながる今後の追加利下げの時期が焦点で、金融市場では11月や12月に実施するとの見方が広がっている。

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