【ハルビン共同】日中戦争中に関東軍防疫給水部(731部隊)の少年隊員だった清水英男さん(94)=長野県宮田村=は15日、中国黒竜江省ハルビン市の部隊跡地を79年ぶりに訪れ犠牲者を追悼したことについて「改めて平和な暮らしを願った。隣国である中国との良好な関係を望む」と語った。ハルビン市内で取材に応じた。  731部隊は人体実験を実施したとされ、14歳で少年隊の一員になった清水さんは長年、現地での「謝罪と慰霊」を希望していた。「跡地の風景は様変わりしていて、時代の流れを感じた。戦争で亡くなった人のお参りができて、目的は達成した」と述べた。  清水さんは12日から4日間の予定でハルビンを訪問。13日に部隊の跡地を見学し「謝罪と不戦平和の誓い」と記された石碑の前で黙とうをささげた。


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