ガザ地区での停戦と人質の解放に向けた協議はカタールの首都ドーハで15日から2日間、行われ、アメリカのバイデン政権の高官はイスラエルとハマスの隔たりを埋めるため、16日に新たな提案を行ったと明らかにしました。
この高官は提案の詳細について言及を避けましたが、「われわれは残りの溝をほとんど埋めることができると考えている」と述べ、協議の進展に期待感を示しました。
そして、今後、人質の解放の順番やその引き換えにイスラエルの刑務所から釈放するパレスチナ人のリストについて話し合う作業部会を開くなどしたうえで、来週末までにエジプトの首都カイロで改めて協議を行い、合意を目指す考えを示しました。
バイデン大統領は16日、声明を発表し、協議を仲介しているエジプトとカタールの首脳とそれぞれ電話で会談したとしたうえで「合意が間近に迫っている」という認識を示し、すべての当事者が協議を妨げる行動をとらないよう呼びかけました。
また、ブリンケン国務長官をイスラエルに派遣し、合意に向けた働きかけを強める考えを示しました。
一方、ハマスの報道官はロイター通信に対し、「アメリカにはガザ地区での戦闘を止める真の意図はない」などと述べて懐疑的な見方を示したということで、協議の行方が注目されています。
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