EUの執行機関、ヨーロッパ委員会は16日、フェイスブックやインスタグラムを運営するアメリカのメタに対して、SNSへの投稿に関するデータを公開する取り組みの状況について、情報の提供を要請しました。
メタはこれまで、「クラウドタングル」というSNSへの投稿の追跡や分析ができる機能を提供していて、6月のヨーロッパ議会選挙では、ファクトチェック機関などが偽情報の検証作業に利用していましたが、今月14日に廃止されました。
ヨーロッパ委員会は、偽情報への対策が十分ではない可能性があるとして、懸念を示しています。
ヨーロッパ委員会によりますと、EUのデジタルサービス法に基づいて、メタ側は、SNS上のデータを研究者などに公開する義務があるということです。
メタ側の回答期限は来月6日で、回答がない場合は、制裁金を科す可能性があるということです。
一方、メタの広報担当者は、メディアの取材に対し「代わりとなるより包括的な新たな機能を立ち上げている」と反論しています。
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