イスラエル軍によるガザの学校空爆を協議する国連安保理の緊急会合=13日、米ニューヨークの国連本部(国連提供、共同)
【ニューヨーク共同】9月下旬の国連総会一般討論演説に合わせ、安全保障理事会が同25日にロシアによるウクライナ侵攻とパレスチナ自治区ガザの戦闘を併せて協議する「国際秩序」首脳級会合を開催する方向で調整していることが17日、分かった。外交筋が明らかにした。両紛争の当事国トップが顔をそろえる異例の機会になると期待されている。 安保理会合は理事国以外の関係国も参加可能で、ウクライナのゼレンスキー大統領は出席の意向。9月の議長国スロベニアは、イスラエルのネタニヤフ首相や、イスラム組織ハマスを支援するイランのペゼシュキアン大統領にも出席を促している。外交筋は「当事国も交えて国際的危機に対処できるのは安保理しかない。首脳級同士が直接意見を交わすことが解決の糸口になる」と語った。 安保理では、ウクライナ侵攻でロシアを非難する決議案にロシアが拒否権を行使。ガザ情勢ではイスラエルを擁護する米国が、無条件での即時停戦を求める決議案などに拒否権を使ってきた。「安保理の機能不全」との批判が各国から出ている。
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