豪華ヨットが沈没した海域で活動する救助隊員(20日、イタリア・シチリア島沖)=ロイター

【パリ=時事】イタリア南部シチリア島沖で19日、英船籍の大型豪華ヨット「ベイジアン」(全長56メートル)が悪天候により沈没した事故で、英メディアは20日、行方不明の6人の中に、米金融大手モルガン・スタンレーの子会社で会長を務めるジョナサン・ブルーマー氏(70)と夫人が含まれていると報じた。

不明者はほかに「英国のビル・ゲイツ」の異名を取る起業家マイク・リンチ氏(59)と娘(18)、米国人弁護士夫妻。ダイバーが水深約50メートルの海底に沈んだ船体内を捜索している。

リンチ氏は英IT企業の売却に絡み米国で通信詐欺罪などに問われ、6月に無罪を宣告された。報道によれば、ブルーマー氏はリンチ氏の友人で、公判に弁護側証人として出廷。不明の弁護士は弁護団の一人だった。

ヨットは竜巻に巻き込まれた可能性が指摘されている。22人が乗っていたが、船の所有者とされるリンチ氏の夫人を含む15人は救助された。19日に遺体で見つかっていた男性は、乗組員のコックと判明した。

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