イスラエル軍の退避勧告を受けて避難するパレスチナ人(21日、パレスチナ自治区ガザ)=ロイター

【エルサレム=共同】イスラエルメディアは22日、同国の代表団がパレスチナ自治区ガザの停戦交渉を仲介するエジプトの首都カイロに到着したと報じた。争点となっているガザ・エジプト境界でのイスラエル軍駐留に関し、エジプトや米国の代表と協議するとみられる。

バイデン米政権は今回の交渉が停戦実現へ「最後のチャンス」だとの見方を示し、週内の合意を目指す。依然として駆け引きを続けるイスラエルとイスラム組織ハマスが妥協点を見いだせるかは不透明だ。

イスラエルのネタニヤフ首相は、ガザ・エジプト境界での駐留継続を主張している。一方でイスラエルメディアによると、ネタニヤフ氏は21日のバイデン大統領との電話会談で譲歩の意向を示した。イスラエル代表団は、軍の配置規模を縮小した計画をカイロに持参したという。

境界での駐留継続には、エジプトも反対している。イスラエルは、境界がハマスの武器の密輸経路になっていると訴えている。

報道によると、イスラエルから対外特務機関モサドのバルネア長官が22日にカイロを訪れた。米国はマクガーク中東調整官を派遣している。

交渉は15日、別の仲介国カタールの首都ドーハで再開した。米国が示したイスラエルとハマスの「隔たりを埋める」案にハマスは反発。米国は双方に柔軟な対応を求めている。

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