ウクライナ軍は8月6日以降、国境を接するロシア西部のクルスク州で越境攻撃を続けていて、これまでに1200平方キロメートル以上の地域と93の集落を掌握したと主張しています。

ウクライナのゼレンスキー大統領は24日、会見でこの越境攻撃について「作戦がどのように進むか非常に肯定的に考えている」と述べ、成果を強調しました。

具体的には、将来の捕虜交換のためのロシア兵の捕虜が増えているほか、ウクライナ北東部スムイ州の州都の掌握をねらったロシア軍の作戦を防いだとして、ロシア軍の部隊の一部を分散させることに成功したとの見方を示しました。

こうした中、クルスク州に隣接するロシアのベルゴロド州の知事は25日、ウクライナ軍の砲撃によって住民5人が死亡し、子ども3人を含む12人がけがをしたと明らかにしました。

一方、ロイター通信は、ウクライナ東部ドネツク州の都市クラマトルシクで、ロイター通信のクルーが滞在していたホテルが攻撃を受けたと伝えました。ウクライナ側はロシアによる攻撃だとしています。この攻撃で1人の行方が分からなくなっているほか、2人がけがをして病院で手当てを受けているということで、双方の激しい攻撃が続いています。

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