ロシア国防省は26日、朝までに南部サラトフ州や西部クルスク州などでウクライナの無人機20機を撃墜したと発表しました。
このうちサラトフ州の知事は、撃墜された無人機の破片が落下し、集合住宅などが損傷したほか、複数のけが人が出ていると明らかにしました。
一方、ロシア軍は26日、ウクライナ全土に向けてミサイルや無人機による大規模な攻撃を行っており、ウクライナメディアによりますと、東部ドニプロや西部ルツクで死者が出ているということです。
停電も各地で起きており、首都キーウでは一部で断水となっているということです。
また、東部ドネツク州のクラマトルシクでは25日、ロイター通信の取材チームが滞在していたホテルが攻撃され、捜索の結果、男性1人の死亡が確認されました。
ロイター通信によりますと、死亡したのは取材の安全アドバイザーを務めていた元イギリス軍兵士のライアン・エバンズさんで、2年前からロイター通信と契約し、ウクライナやイスラエル、パリオリンピックなどで安全対策について助言していたということです。
この攻撃では、ロイター通信の記者2人を含む7人がけがをしました。
これについてゼレンスキー大統領は25日夜のビデオ演説でこの攻撃には短距離弾道ミサイル「イスカンデル」が使われたと述べたうえで、「絶対に意図的に、考え抜かれた方法で行われた」と述べ、ロシア軍を強く非難しました。
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