【NQNニューヨーク=稲場三奈】26日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸して始まり、午前9時35分現在は前週末比118ドル60セント高の4万1293ドル68セントで推移している。7月17日に付けた最高値(4万1198ドル)を上回り、4万1300ドル台に乗せる場面がある。米連邦準備理事会(FRB)の早期利下げ観測が引き続き株式相場の支えとなっており、景気敏感株の一部に買いが入っている。
パウエル議長は前週末23日にカンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)で講演し、近く利下げに踏み切る姿勢を示した。米景気の悪化が避けられるとの見方が買い安心感につながっている。
朝発表の7月の米耐久財受注額は前月比で9.9%増と、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(4.0%増)を上回った。一方で、6月分を下方修正した。市場では、「6月に航空機の受注が大幅に減った分の反動が出た」(CIBCキャピタル・マーケッツのアリ・ジャフェリー氏)との見方がある。
個別では、ダウやキャタピラー、ユナイテッドヘルス・グループなどが高い。原油価格の上昇でシェブロンにも買いが入っている。半面、インテルやマイクロソフト、アップルは下げている。前週末に宇宙船の有人帰還を断念したと発表したボーイングも売られている。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は一進一退で始まった。
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