ウクライナ軍が越境攻撃を続けるロシア西部のクルスク州のクルチャトフには、クルスク原発があり、ロイター通信によりますと戦闘が行われている場所からおよそ40キロ離れているということです。

プーチン大統領は8月22日、ウクライナ軍が、この原発を攻撃しようとしたと主張し、IAEAに通報したことを明らかにしました。

これを受けてIAEAのグロッシ事務局長は状況を確認するため27日、現地を訪れ、およそ4時間かけて原発を視察しました。

視察のあと取材に応じたグロッシ事務局長は原発は通常どおり稼働していることを確認したと明らかにしました。

一方で、原発には衝撃から守る構造物がないと指摘し「砲撃や無人機、あるいはミサイルの衝撃に対し非常にぜい弱だ。このような原発が前線に近い場所にあるのは、非常に深刻だ」と述べ、懸念を示しました。

そして「原発はどのようなことがあっても攻撃してはならない」と述べ、重大な事故を防ぐために原発を攻撃の対象にしないよう訴えました。

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