王毅外相は、中国を訪れているアメリカのサリバン大統領補佐官と28日までの2日間、北京で会談し、米中間の懸案について意見を交わしました。
中国外務省の発表によりますと、この中で、王外相は「両国関係は正しい方向性を維持し、衝突や対立を避けなければならない」と訴え、安定した関係を築くよう呼びかけました。
そのうえで、アメリカに対し、台湾への武器売却をやめ中国の平和的な統一を支持するよう求めたほか、南シナ海をめぐって中国と領有権を争うフィリピンの活動を支持しないよう強調したということです。
これに対し、サリバン補佐官は「アメリカは、中国と戦略的な意思疎通を保ち、誤解を減らすよう望む」と応じたとしています。
そのうえで、双方は、早期に米中の首脳どうしの交流を行うことについて協議したほか、適切な時期に両国の軍の幹部によるビデオ会議を行うことなどで合意したということです。
米中首脳会談が実現すれば、去年11月にアメリカのサンフランシスコ近郊で行われて以来となります。
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