スターマー首相はドイツの首都ベルリンを訪れ、28日、ショルツ首相と会談しました。

イギリスで14年ぶりに誕生した労働党のスターマー政権は、2020年のEU離脱によって貿易上の障壁ができ、経済成長が妨げられているとして、EUとの関係改善を重点政策に掲げています。

会談では、▽経済の分野などで協力を促進する2国間の条約について、来年初めまでの締結を目指すことで合意したほか、▽ウクライナ支援の強化などをめぐって協議を進めている防衛の分野も、協定の柱とすることで一致したということです。

会談後に会見したスターマー首相は、EUへの復帰は改めて否定したものの「成長を達成するにはドイツやヨーロッパ全体のパートナーとの関係構築が不可欠だ」と強調しました。

またショルツ首相も「イギリスはEUを離脱したが、私たちは友人だ」と述べ、関係の強化を歓迎する意向を示しました。

スターマー首相はドイツに続いてフランスのパリを訪れ、29日にはマクロン大統領と会談する予定で、ヨーロッパの2つの主要国への訪問を足がかりにEUとの関係改善を推し進めたい考えです。

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