7月28日に投票が行われたベネズエラの大統領選挙で、選挙管理委員会は、現職のマドゥーロ大統領が当選したと発表しました。

これに対し、野党側は、ゴンサレス候補が67%の票を得て勝利したと主張していて、選挙から1か月となるのにあわせて、28日に首都カラカスで抗議集会を開きました。

OCHA=国連人道問題調整事務所によりますと、選挙のあと、当局に拘束された人は2400人を超え、野党側は、子どもも150人以上含まれているなどとして、政権を強く批判しました。

選挙をめぐっては、周辺国のほか、アメリカやEU、国際機関などからも、詳しい投票結果の公表や見直しを求める声が相次いでいます。

しかし、政権の強い影響下にあるとされる最高裁判所が先週、マドゥーロ大統領が当選したとする選挙管理委員会の発表を追認したほか、検察も28日、野党がインターネットで偽りの集計結果を公表しているなどとして、ゴンサレス氏に裁判所で証言するよう改めて求めました。

マドゥーロ政権は、新たな閣僚も任命し、このまま当選を既成事実として押し通しながら、今後も野党側には強権的な対応で臨み、体制の維持を図る構えです。

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