イスラエル軍は、29日もガザ地区での攻撃を続けていて、パレスチナのメディアは北部のガザ市や南部のラファで住宅などが爆撃され、合わせて9人が死亡したと伝えています。

ガザ地区の保健当局は、これまでに4万602人が死亡したと発表しています。

また、イスラエル軍は、ガザ地区に加えてヨルダン川西岸のパレスチナ暫定自治区の一部でも武装勢力の掃討作戦を続け、モスクに潜んでいた武装勢力の幹部ら5人を殺害したとしており、パレスチナへの軍事的圧力を強めています。

こうした中、ガザ地区での停戦と人質の解放に向けた協議は仲介国のカタールで実務者レベルで続けられていると伝えられていて、イスラエルの有力メディア ハーレツは29日、数日中に仲介国から新たな妥協案が提示される見通しだとしています。

ただ、イスラエルとハマスの主張の隔たりは依然大きく、協議が進展するかは見通せない状況です。

息子がハマスの人質となっているレイチェル・ゴールドバーグポリンさんはエルサレムでNHKの取材に応じ、「それぞれの指導者が人々のために正しい行動をとることを願います。そのためには妥協も必要です」と述べ、双方の指導者が歩み寄り、合意を実現すべきだと訴えました。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。