ウクライナ東部ハルキウ州の知事は30日、ハルキウ市内の住宅や公園などへの攻撃で、14歳の子どもを含む少なくとも6人が死亡し、59人がけがをしたと発表しました。

またウクライナ非常事態庁は、北部のスムイ州で30日、ロシア軍がインフラ施設への攻撃を行って2人が死亡し、13人がけがをしたと発表しました。

ウクライナでは、発電所などのインフラ施設に対する相次ぐ攻撃の影響で停電するなど厳しい状況が続いています。

このためキーウ中心部にあるカフェでは、店の前に業務用の発電機を設置して、店内の照明や調理器具などに必要な電気を供給し対応しています。

経営者の女性は「いつまでこのような状況で働かなければならないのか分かりません」と話していました。

また、近くのレストランでも臨時の発電機を使って営業を続けているということで、従業員の男性は「ロシアの攻撃は何もできない市民を傷つけている」とロシアを非難しました。

一方、ウクライナ軍はロシア領内への越境攻撃を続けていて、シルスキー総司令官は30日、オンラインの会議で、クルスク州内で1日に2キロ前進し、およそ5平方キロメートルの地域を掌握したと報告しました。

これに対しロシア軍はウクライナ東部での攻勢を強めていて、ロシア国防省は今月24日からの1週間で、ルハンシク州とハルキウ州、それにドネツク州でそれぞれ1つの集落を掌握したと主張しています。

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