東ティモールは1975年に隣国インドネシアに侵攻され抵抗運動が行われてきましたが、1999年の8月30日、住民投票が行われた結果、80%近くが独立に賛成し2002年に独立を果たしました。

首都ディリでは30日、記念の式典が開かれ、住民投票を仲介した国連からグテーレス事務総長も出席しました。

このなかで東ティモールの独立運動を主導した1人であるグスマン首相は、独立までの厳しい道のりを振り返った上で「若者たちにはわれわれとともに歩み、力を貸してほしい。この国と国民のために働こう」と述べ、若者たちに国のさらなる発展に力を尽くしてほしいと訴えました。

独立した調査委員会「真実和解委員会」が発表した調査結果によりますと、住民投票が行われた1999年にはインドネシアの軍や警察、それに独立反対派の東ティモールの民兵によって市民が殺害されるなどの暴力行為がおよそ1万5000件確認され、いまだに住民の間でしこりとなって残っています。

式典に参加した50代の女性は「当時は、私の夫も民兵の集団に銃で脅され、とても怖かった。独立を勝ち取り、私たちは自由を手に入れた」と話していました。

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