パリパラリンピックの競泳男子100メートル自由形、運動機能障害のクラスの決勝で、ウクライナのコマロウ選手は、12年前の大会記録を0秒62更新する1分7秒77をマークして金メダルを獲得しました。

これが今大会、ウクライナ選手団初の金メダルです。

表彰式でコマロウ選手にはIPC=国際パラリンピック委員会のパーソンズ会長からメダルが授与され、ウクライナ国歌が流れると、会場から大きな拍手と歓声が上がっていました。

コマロウ選手はロシアの攻撃で大きな被害が出た東部マリウポリ出身の36歳。先天性の病気の影響で足が使えず両腕を使って泳ぎます。

コマロウ選手はパリ大会に向けた日々を振り返り「この2年間は自分や私の家族とって非常に困難だった」と振り返りました。

そのうえで今大会のウクライナ初の金メダルについて「国歌を聞くことができてすばらしい気持ちだったが、同時に幸せや喜び、そして怒りなどさまざまな気持ちがあふれた。このメダルで私たちは不可能なことでも可能にすることができるということを皆さんに伝えたい」と話していました。

ウクライナは大会3日目を終えてコマロウ選手の金メダルを含めて8個のメダルを獲得しています。

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