ガザ地区 ワクチン接種で地域限定で戦闘休止の予定

WHO=世界保健機関はガザ地区で感染拡大が懸念されるポリオのワクチン接種のため、イスラエルとハマスの双方が地域を限定して戦闘を一時休止することを約束したと発表しています。

ワクチン接種は1日からガザ地区中部で10歳未満の子ども15万人あまりを対象に始まり、その後、南部、北部の順番でそれぞれ少なくとも3日間ずつ行われる予定です。

南部ハンユニスのナセル病院では31日、ガザ地区の保健当局が記者会見を開き、担当者が「接種キャンペーンが本当に成功するためには完全な停戦が必要だ」と訴えました。

そして、ナセル病院に入院している10歳未満の子どもを対象に先行してポリオワクチンの接種が行われました。

接種を受けた子どもの母親は「子どもたちのワクチン接種が始まったことはとても喜ばしいです。ガザ地区ではすべてが破壊されたので完全な停戦の実現を願っています」と話していました。

ガザ地区では31日もイスラエル軍による攻撃が続き、地元の保健当局はこれまでの死者が4万691人にのぼったとしています。安全を確保しワクチン接種を円滑に進めるうえで、戦闘が対象地域で確実に休止されるかが焦点です。

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