WHO=世界保健機関はガザ地区で感染拡大が懸念されるポリオのワクチン接種のため、イスラエルとハマスの双方が地域を限定して戦闘を一時休止することを約束したと発表しています。

ワクチン接種を行う最初の対象地域になっているガザ地区中部は、現地時間の1日朝から昼すぎまで戦闘の一時休止の時間帯となり、このうちヌセイラトにある診療所では大人に付き添われた大勢の子どもが列を作り次々に接種を受けていました。

ガザ地区北部では、1日もイスラエル軍による攻撃で子どもを含む2人が死亡したなどと中東の衛星テレビ局アルジャジーラは報じていますが今のところ、中部で行われているワクチン接種を妨害するような衝突や攻撃の情報はありません。

ワクチン接種はガザ地区中部に続いて南部、北部の順番でそれぞれ少なくとも3日間ずつ行われる予定で、この期間中、戦闘が確実に休止されるかが焦点です。

一方、イスラエル軍は1日、ハマスに拘束されていた人質のうち6人の遺体を南部ラファの地下トンネルの中で発見し収容したと発表しました。

このうちの1人はアメリカ国籍を持っていました。

これを受けてアメリカのバイデン大統領は声明を出し「ハマスの指導者たちは確実に代償を払うことになる」と非難し、人質の解放に向けた交渉を進展させるため、全力で取り組む考えを強調しました。

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