ロシア南部・北オセチア共和国のベスランでは20年前の9月1日の朝、イスラム過激派の武装グループが始業式に参加していた児童や保護者らを人質に学校の体育館に立てこもり、2日後に起きた爆発や治安部隊との銃撃戦で、子ども186人を含む334人が死亡しました。
この事件から1日で20年となり、遺族や地元の子どもたち、それに北オセチア共和国の代表などが参列して追悼の行事が行われました。
現場となった体育館では、参列者たちが花やろうそくなどを手向けて犠牲者を悼み、体育館の壁に掲げられた亡くなった人たちの写真を見て涙を流す人の姿も見られました。
孫2人を含む娘家族4人を亡くしたという高齢の女性は「20年たちますが、苦痛は増すばかりです」と話していました。
また、参列者の中にはウクライナ侵攻について「戦争はやめてほしい。あちらにも子どもがいる。誰かの子どもであり、どちらにも母親がいる。子どもたちには死んでほしくない」と話す人もいました。
一方、プーチン大統領は先月20日にベスランを訪れ「テロとの戦いと同様、われわれはネオナチとの戦いでも目標を達成する」と述べ、学校占拠事件とロシア西部で続いているウクライナ軍の越境攻撃を結びつけ、軍事侵攻を正当化しています。
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