台湾立法院(国会に相当)の第3勢力、民衆党の柯文哲(コーウェンチョー)主席(党首)が汚職の疑いで逮捕されていた事件で、台北地裁は2日未明、柯氏の釈放を決めた。台北地検は勾留を請求していたが、地裁が認めなかった。台湾メディアが報じた。
中央通信社によると、地裁は「現時点での証拠では、柯氏が違法行為を知っていたり、指示したりしたと判断するのは困難」だと指摘したという。地検は抗告するとみられる。
釈放された柯氏は、地検前に集まっていた支持者らに対し、「抑圧でありいじめだ」と検察の捜査を批判。改めて潔白であることを主張した。
柯氏は台北市長だった2020年、市内の商業施設の建物の建設をめぐり、容積率を不正に引き上げる便宜をはかり、賄賂を受け取った疑いで捜査を受けている。(台北=高田正幸)
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