茨城県つくば市にある筑波大学は、少子化などの影響で学生の確保が課題となる中、アジア諸国からの学生を受け入れようと、大学間交流の実績のあったマレーシアに初めての分校を設立しました。

2日に首都クアラルンプールで開校式が行われ、筑波大学の永田恭介学長が「教育を通じて、日本の伝統や文化の発信に寄与するとともに、この地域に根ざすことで、両国のさらなる信頼関係の強化にも貢献したい」とあいさつしました。

続いて、新入生13人を迎えて入学式が行われました。

入学した女子学生の1人は「マレーシアの大学にはない非常にダイナミックな環境で学ぶことができます。授業を楽しみにしています」と話していました。

分校には、学部にあたる「学際サイエンス・デザイン専門学群」が設けられ、気候変動や貧困問題といった地球規模の課題解決に向けた講義が、英語と日本語で行われるということです。

文部科学省によりますと、日本の大学が海外で学位を授与するのは初めてで、大学側では今後、マレーシアだけでなく周辺国からも学生を募集し、国際的に活躍する人材の育成を進めていくとしています。

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