ガザ地区でハマスに拘束されていた人質のうち6人の遺体が見つかったことを受け、イスラエルでは、停戦と人質の解放に向けてハマスとの合意を求める集会が連日各地で開かれるなど、政権への圧力が強まっています。
ハマス側は、イスラエル軍のガザ地区からの完全撤退を求めていますが、ネタニヤフ首相は2日の会見で、ハマスが軍事力を取り戻さないようイスラエル軍がガザ地区南部にある回廊での駐留を続けるべきだとの考えを改めて強調しました。
一方、ハマス側は声明で2日、「ネタニヤフ首相が軍事的な圧力で人質を取り戻そうとすれば、人質は棺おけに入って家族のもとに戻ることになる。イスラエル軍が人質の拘束場所に近づいてきた場合の新たな対応を戦闘員に指示した」と述べ、軍事的な圧力は人質の命を危険にさらすとネタニヤフ首相を強くけん制しました。
こうした中、アメリカのバイデン大統領は2日、ハリス副大統領とともに、停戦と人質の解放に向けた協議にあたっているチームから報告を受けるとともに、今後の対応について協議しました。
これに先立ってバイデン大統領はホワイトハウスで記者団から「ネタニヤフ首相は十分な行動をとっていると思うか」と問われると「ノー」と答え、対応が十分ではないという認識を示しました。
また、停戦に向けた最終的な妥協案を今週、イスラエルとハマスに提示するつもりなのかと問われると「われわれは、それにとても近づいている」と述べました。
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