リンダ・サン被告㊨(3日、ニューヨーク)=ロイター

【ニューヨーク=共同】米ニューヨークのブルックリン連邦地検は3日、中国政府に便宜を図る「外国の代理人」として活動した罪などで、ニューヨーク州のホークル知事の副首席補佐官だったリンダ・サン被告(41)とその夫を大陪審が起訴したと発表した。見返りに中国での夫の事業に援助を受け「数百万ドル(数億円)の富を得た」という。

米メディアは、司法省が国内で秘密裏に中国政府の国益を推進する関係者を排除しようとしており、その一環だと伝えた。

起訴状によると、サン被告は2012〜23年に州政府で勤務し、21年9月から1年間、副首席補佐官を務めた。台湾当局と州政府関係者の接触を妨害したり、中国政府関係者のために州政府の招待状を許可なく作成したりしたとされる。

ホークル氏の声明から中国の少数民族ウイグル族の弾圧に関する言及を削除するよう働きかけたこともあった。見返りに事業への援助のほか、中国への渡航費用やニューヨークでのコンサートやバレエの公演チケットを受け取ったとした。

州政府は不正行為に関与したとしてサン被告を昨年3月に解雇した。

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