反捕鯨団体「シー・シェパード」の元代表、ポール・ワトソン容疑者は、日本の調査捕鯨船に対する妨害行為を指示したとして、2010年、海上保安庁が威力業務妨害などの疑いで逮捕状を取り、ICPO=国際刑事警察機構を通じて国際手配していました。
そしてことし7月、デンマーク領グリーンランドで現地の警察に拘束され、日本政府がデンマーク側に身柄の引き渡しを求めています。
引き渡すかどうかは最終的にデンマーク司法省が判断することになっていますが、ワトソン元代表の勾留期限を前にした9月4日、現地の裁判所で本人も出廷して審理が行われ、裁判所は勾留を10月2日まで延長することを決めました。
警察側の発表によりますと、裁判所は身柄引き渡しの判断が出るまでワトソン元代表が現地にとどまる必要があるとしています。
これに対してワトソン元代表側は勾留は不当だと主張し、上訴する方針です。
勾留の延長は今回が2回目で、引き渡しの判断までには時間がかかる可能性もあります。
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