イスラエルのネタニヤフ首相(ロイター=共同)

 【エルサレム共同】パレスチナ自治区ガザで戦闘を続けるイスラエルとイスラム組織ハマスは4日、ガザの停戦と人質解放交渉が妥結に至らないのは相手に責任があるとし、非難の応酬を繰り広げた。ネタニヤフ首相は外国メディア向けに開いた会見で「ハマスが全て拒否している」と強調。ハマスは、ネタニヤフ氏が人質の命を危険にさらしていると主張した。  停戦交渉はガザ・エジプト境界でのイスラエル軍の駐留が争点で、早期合意は難しい情勢だ。  イスラエル軍はハマスが拘束していた人質6人の遺体を発見したと1日に発表。ハマスは4日、うち男女2人の生前の映像を公開し、イスラエルに圧力をかけた。男性は映像の中でネタニヤフ氏について「交渉せず、われわれをただ殺そうとしている」と強く批判した。  6人は遺体で発見される数日前に至近距離から銃で撃たれたとされる。イスラエルでは、6人の死はネタニヤフ氏が交渉妥結を遅らせているせいだとして、早期合意を求める大規模なデモに発展しており、4日夜も続いた。


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