ウクライナ軍は、8月6日、西側諸国から供与された戦車などを有する精鋭部隊も投入してロシア西部のクルスク州への越境攻撃に乗り出しました。

ウクライナ側は、これまでに1200平方キロメートル以上の地域を掌握したほか、500人以上のロシア兵を捕虜にしたと主張していてゼレンスキー大統領は4日「すべての目標が実現されている」と述べ成果を強調しています。

ロシア側にも影響が出ていてクルスク州の知事代行は、8月22日、これまでに13万人以上が州内から避難したと明らかにしました。

ゼレンスキー政権は、越境攻撃についてウクライナが作成する戦争の終結計画の一環だとしていて、計画を通じてウクライナの条件のもとで和平を実現したい考えです。

一方、ロシアのプーチン大統領は5日、ウクライナ軍による越境攻撃について「成功しなかった。敵を国境地帯から少しずつ追い出し始めた」と強調しました。

ロシア軍は、最も重視しているとみられるウクライナ東部ドネツク州で進軍を続け、要衝ポクロウシクに迫っているほか、市街地へのミサイル攻撃なども続けています。

ウクライナ・ロシア双方ともにこう着した局面を打開し、自国に有利な状況を作り出そうと攻勢をかけています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。