【ワシントン共同】米ワシントンの連邦大陪審は5日までに、制裁対象のロシア国営テレビ局「チャンネル1」に協力したとして米シンクタンク、ナショナル・インタレスト・センターの元所長ディミトリ・サイメス被告(76)と妻アナスタシア被告(55)を起訴した。AP通信によるとサイメス被告は2016年大統領選でトランプ前大統領陣営の顧問を務めた。両被告はロシアに滞在中とみられ拘束されていない。  米政府は4日、ロシアが今年の米大統領選に影響を与えるため国営テレビRTで偽情報を拡散していると発表し、RT編集長らを制裁対象にした。ロシアのメディアを通じた選挙の介入に警戒を強めている。  起訴状によると、両被告は22年6月ごろからチャンネル1に出演した見返りとして、計約100万ドル(約1億4300万円)以上の提供を受けるなどした。制裁違反を隠すためマネーロンダリング(資金洗浄)もした。  妻のアナスタシア被告は制裁対象のロシアの実業家からも資金提供を受けた。米財務省は22年5月にチャンネル1を制裁対象に指定した。


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