米カリフォルニア州など世界各地で高温が相次ぐ(写真は5日、ロサンゼルス)=ロイター

【パリ=北松円香】欧州連合(EU)の気象情報機関、コペルニクス気候変動サービスは6日、2024年8月の世界の平均気温は同月として過去最高だった23年8月に並ぶ16.82度だったと発表した。

産業革命前と同程度とされる、1850年から1900年の8月の平均気温を1.51度上回った。 91年から2020年の8月の平均温度 も0.71度上回っており、気温の上昇傾向は鮮明だ。

同機関は「相次ぐ記録的な高温を受け、2024年が観測史上もっとも暑い年となる可能性が高まっている」と指摘する。今年は高温が原因の災害が相次いだうえ、今後さらに深刻になる恐れがあり、温暖化ガス削減が急務だと強調する。

温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」は、産業革命前に比べた気温上昇を2度未満に抑える目標を掲げている。

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