アメリカの大統領選挙は11月5日に投票が行われますがこれを前に、ノースカロライナ州では6日、全米に先駆けて、申請した有権者に対して郵便投票の投票用紙の郵送を始める予定でした。

ところが、地元の選挙管理委員会によりますと、8月23日に選挙活動の中止を表明した無所属候補のロバート・ケネディ・ジュニア氏が投票用紙に残ったままの自身の名前を削除するよう求め、地元の裁判所も6日、ケネディ氏の主張を認める判断を示したことから、郵送の開始が直前になって延期される事態となりました。

ケネディ氏は選挙活動を中止する際、トランプ前大統領への支持を表明し、ノースカロライナ州を含む激戦が見込まれる州で結果に影響を与えないよう投票用紙から名前を削除する意向を示していました。

ただ、ノースカロライナ州の選挙管理委員会は用紙を印刷し直す時間がないとして名前を残すことを決定していました。

ノースカロライナ州メクレンバーグ郡の選挙管理委員会の担当者は「現状のままだと投票用紙からケネディ氏の名前を削除しなければならず、用紙のデザインを変更し、印刷し直さなければならない」と話していました。

AP通信は州の弁護士の話として、投票用紙を印刷し直した場合、作業に2週間以上かかる可能性があると伝えていて、混乱した状況となっています。

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