起訴されたのはGRU=ロシア軍参謀本部情報総局に所属する軍人など6人です。

アメリカ司法省によりますと6人は、ウクライナへの軍事侵攻の直前、コンピューターウイルスを使ってウクライナ政府に関係するシステムに侵入し、データの破壊などを行ったということです。

使われたのは、「ウィスパーゲート」と呼ばれるウイルスで、コンピューターのデータを破壊するように設計された「サイバー兵器」だったとしています。

司法省は、このサイバー攻撃と平行して、ウェブサイトが改ざんされて「ウクライナの国民へ。あなたたちのデータはすべて公開された」などと書き込まれ、盗まれた個人情報がインターネット上で販売されたことを挙げ、ウクライナ政府のシステムや個人データの安全性に対する国民の不安をあおる目的でこうした攻撃が行われたとみています。

また、これに先立って3年前からはNATO=北大西洋条約機構の加盟国に関連したコンピューターシステムにも侵入しようとしていたとして、司法省は「あらゆる手段を使ってサイバー攻撃を阻止し、アメリカと同盟国を標的にした攻撃を行うものの責任を追及する」とコメントしています。

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