去年9月8日の深夜、モロッコ中部の山岳地帯でマグニチュード6.8の地震が発生し、モロッコ政府によりますと2900人余りが死亡し、5万5000棟余りの建物が倒壊などの被害を受けました。

この1年に再建が完了した住宅はおよそ1000棟にとどまっているということで、今月、被災地の山岳地帯の集落で撮影された映像では、山の斜面に被災者が避難生活を送るテントなどが数多く並んでいます。

被災地で支援活動を続けるIFRC=国際赤十字・赤新月社連盟や集落の出身者によりますと、被災地の一部では交通の便の悪さや資金不足から住宅の再建など復旧が思うように進まず、厳しい暑さや激しい雨のときも屋外での避難生活を余儀なくされているということです。

IFRCの現地代表は「地震の直後にパレスチナのガザ地区での戦闘などが起き、被災者の中には国際社会から忘れられていると感じている人もいる。元の生活を取り戻すには長い時間がかかるため、被災者のことを心にとどめてほしい」と述べ、国際社会からの支援の継続を訴えていました。

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