【NQNニューヨーク=稲場三奈】9日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反発して始まり、午前9時35分現在は前週末比195ドル97セント高の4万0541ドル38セントで推移している。前週までにハイテク株を中心に売られた後で、主力株に見直し買いが入っている。ダウ平均の上げ幅は300ドルを超える場面がある。
米国の景気の先行きを巡る警戒から、ダウ平均は前週に1217ドル下落した。短期的に売られすぎとの見方から、9日には買いが先行している。
17〜18日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)では米連邦準備理事会(FRB)が利下げを決める公算が大きい。引き下げ幅を巡る見方は定まらないものの、利下げが米経済を支えるとの観測も株買いにつながっている。
個別では、ボーイングの上昇が目立つ。労働組合との労働協約に合意したと前日に発表し、材料視されている。アメリカン・エキスプレスやキャタピラーが高い。アマゾン・ドット・コムやマイクロソフトなどハイテク株も買われている。一方、ユナイテッドヘルス・グループやメルクなどには売りが出ている。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は反発して始まった。エヌビディアやテスラが上昇している。
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