アメリカ大統領選に向けた最大のヤマ場ともいわれるテレビ討論会が行われました。
アメリカ大統領選挙まであと56日。
ハリス副大統領とトランプ前大統領の最初で最後ともいわれているテレビ討論会が、ABCテレビ主催で行われました。
激戦州の1つ、ペンシルベニア州フィラデルフィアで開催され、大統領選の最大のヤマ場となったこの討論会は、ハリス氏がトランプ氏に近寄り、握手を交わして始まりました。
物価高をはじめとした経済をテーマに討論はスタート。
共和党・トランプ前大統領:
私が(大統領で)関税を導入したときは、インフレは起きなかった。経済はひどい状態だ。インフレは国を滅ぼすものとして知られている、インフレは国を崩壊させる。
民主党・ハリス副大統領:
トランプには何のプランもないということです。彼の経済プランを見ると、富裕層への減税ばかりです。
ハリス氏がトランプ氏を追及。
すると、トランプ氏はハリス氏に対して政策のプランがないなどと批判。
共和党・トランプ前大統領:
彼女にはプランがない!彼女のプランを見てください!彼女にはプランがない!!彼女はマルクス主義者だ。彼女の父親はマルクス主義者の経済学の教授だ。
また、女性の中絶問題では、ハリス氏がトランプ氏に態度を鮮明にするよう迫ると、言葉を濁すひと幕もありました。
そして、不法移民の問題についての議論では、驚きの発言が。
共和党・トランプ前大統領:
アメリカ全土の町で何が起こっているかを見てください!スプリングフィールドでは、彼らは犬を食べている、猫を食べている。彼らはそこに住んでいる人たちのペットを食べている!
トランプ氏が「不法移民が住民のペットを食べている」と発言したのです。
司会者に「証拠がない」とたしなめられても…。
共和党・トランプ前大統領:
でもテレビで自分の犬が食べられたと言っていた(のを見た)。
今回の討論会、候補者同士での言い争いを防止するため、相手の発言中は、もう片方のマイクはオフとなります。
トランプ氏の発言に表情で対抗しました。
そして前回の大統領選挙について、司会者に「2020年に負けたことを今認めていますか?」と問われると、トランプ前大統領は「いいえ、私はそれを全く認めません!」と述べました。
討論会を取材したジャーナリストたちは、今回の直接対決をどのように見たのでしょうか。
ジャーナリストは「絶対ハリスが討論会を制したと思う。トランプが完全に動揺しているように見えたときがたくさんあった」「どちらが勝ったとか、負けたとか言うつもりはないが、ハリスは非常に力強いパフォーマンスをしたと思う」と話しました。
日本時間11日の討論会、CNNの緊急世論調査では、63%がハリス氏、37%がトランプ氏が勝者と回答するなど、ほぼダブルスコアでハリス氏の勝利と報じています。
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