会談したウクライナのゼレンスキー大統領㊥、ブリンケン米国務長官㊧とラミー英外相(キーウ、11日)=ロイター

【キーウ=共同】ブリンケン米国務長官とラミー英外相は11日、訪問先のウクライナの首都キーウ(キエフ)でゼレンスキー大統領らと会談した。ウクライナ側は、欧米供与の長射程兵器によるロシア領攻撃を認めるよう要請した。ブリンケン氏は記者会見で、バイデン大統領に会談結果を報告するとして、検討を続ける考えを示した。

バイデン米大統領とスターマー英首相は13日にワシントンで会談する予定。長射程兵器を使った攻撃を容認するかどうかも協議する見通し。

ブリンケン氏は「われわれはウクライナに勝利してほしい。米国はウクライナへの防衛支援を主導していく」と述べ、強力な支援を続けるとアピール。長射程兵器使用を巡る議論については「ワシントンに戻り大統領に報告する」と述べるにとどめた。

ブリンケン氏は会見で、7億ドル(約1千億円)を超えるウクライナ支援策を発表した。電力インフラ補修、飲料水や医薬品の提供などの人道支援などが含まれるという。

ラミー氏は、英国が防空ミサイルや砲弾、装甲車などの供与を進めていると強調した。長射程兵器使用は「これから(米英首脳間などで)議論される」と述べた。

ゼレンスキー氏は米英外相とは別に記者会見し、「米英の力強く重要な決定に期待している」と述べ、長距離攻撃を容認するよう訴えた。

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